Japanese
English
研究
血小板粘着能の検討
Measurement of I'latclet Adhesiveness
上野 晴美
1
,
杉浦 晴彦
1
Harumi Ueno
1
,
Haruhiko Sugiura
1
1東京都老人総合研究所疫学部
1Dept. of Epidemiology, Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
pp.331-333
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911187
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はじめに
最近血栓形成と血小板機能との関連が注目され,予防面からも血小板機能の検索が盛んとなり,血小板機能亢進に対する対索の必要性が強調されるようになってきた.血小板は血液凝固のみでなく,止血や血栓形成に重要な役割を持ち,血小板血栓形成は器質的または機能的に異常のある血管内皮に血小板が粘着し,血管内皮及び血.小板からADPが遊離して,粘着した血小板が互いに付着し合い凝集塊を形成する.したがって血小板機能が亢進している場合には,血栓形成傾向がもたらされるのである.
血小板粘着能の代表的な検査法にSalzman法及びその変法,Hellem法,ガラスフィルター法などがあるが,測定の統一的標準法はまだ確立されたとは言えない.我々はSalzman変法:安永1,2)らが考案した一定量のガラスビーズ入りプラスチックチューブ,自動血液吸引装置を用い,個人間・個人内の経時的変動,性別及び若年者,中年者,高年者の比較を行ったので報告する.
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