新しいキットの紹介
緊急検査用自動分析装置(aca,Du pont)によるCPK-MB分画の迅速定量法
辻 哲
1
,
扇谷 茂樹
1
,
弘末 京子
1
,
高橋 芳郎
1
,
山根 早百合
1
,
久城 英人
1
,
児玉 順三
1
,
平盛 勝彦
2
1国立循環器病センター臨床検査部
2国立循環器病センターCCU
pp.601-604
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915471
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はじめに
CPK-MB分画は主に心筋に由来し,正常血清中では極めて活性値が低い.本酵素は心筋梗塞発作後,数時間でその濃度が増加し,24時間付近を頂点としてその後減少する,したがってCPK-MB分画の動態を迅速,正確に把握することは,心筋梗塞の早期鑑別診断及び治療経過の観察に極めて有用である.
現在,CPK-MB分画の定量法はカラム法,電気泳動法に大別されるが,いずれも手技が繁雑で迅速性に欠け,臨床への即応性に難点がある.今回,CPK-MB分画の測定に,バッグ様式の緊急検査用自動分析装置(aca, Du Pont)を用いる方法について検討したので,その成績を報告する.
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