特集 免疫学的検査の進歩
Ⅰ.免疫不全
好中球
2.貪食能
木谷 信行
1
1埼玉県小児保健センター相談部
pp.1148-1150
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915250
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好中球が異物に接着しこれを細胞内に取り込む過程には,①異物に作用して好中球に取り込まれやすくする血清因子(オプソニン)の働き,②異物と接着する好中球の細胞膜の性状,③食胞を形成するための細胞内小器官(microtubulus, microfilament)の働きなどが関係している1)(図1).
好中球の異物取り込み能(貪食能)を測定するための試験管内検査法には,表に示す種々のものが考案されているが,それぞれ一長一短を有している.ここでは一般検査室で容易に実施できるものとして,以下の検査法について述べる.
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