特集 免疫学的検査の進歩
Ⅰ.免疫不全
リンパ球検査
4.皮膚反応
北郷 修
1
1東京都立駒込病院皮膚科
pp.1123-1127
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915245
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免疫不全の検査法は免疫学の進歩によって高度な複雑なin vitroの方法が開発され,実際に応用されているが,これらのin vitroの方法は高度の専門的知識技術,設備を必要とし,すぐに実行できない場合が多い.これに反してin vivoの検査法である皮膚反応は簡単で,大した専門的知識,技術,設備を必要とせず,どんなに多忙な施設でもすぐ実行可能で,しかも確実な方法である.T細胞の機能の一つを検査するための皮膚反応として,一次遅延型皮膚反応と二次遅延型皮膚反応があるが,乳児にも応用できる方法としてDNCB感作試験(DNCB test)があり,この方法が免疫不全のin vivo試験として最も重要であり,広く普及してきているので,DNCB感作試験を重点的に解説し,他の検査法についても若干触れる.
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