技術解説
心音図検査
中村 芳郎
1
,
服部 成彦
1
1慶応義塾大学・内科
pp.1393-1401
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914939
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心疾患の診断に聴診法は不可欠であり,古くより行われていたが,1894年にEinthovenが心音計を開発して以後,心臓の聴診法,診断技術はなお一層の発展を遂げた.心音図法(phonocardio-graphy)とは聴診所見を客観的に記録,図式表示したものである.現在では,心電図,心尖拍動図,頸動・静脈波などとの同時記録により,心音・心雑音と心動態とを結びつけ,心疾患の診断,重症度,手術法などの決定に広く応用され,心臓病学の基礎となっている.
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