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研究
脳波"平均関電極誘導法"の研究(Ⅲ)—インピーダンス変換器の試作と適応
A Study of Common Average Reference Deri-vations in Electroencephalogram (The Third Report): A trial production of impedance converter and an attempt at EEG recording.
阪本 実男
1
Jitsuo SAKAMOTO
1
1大阪府立成人病センター脳神経科脳波室
1Dept. of Neurology, The Center for Adult Diseases, Osaka.
pp.999-1004
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914868
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はじめに
平均関電極誘導法は,頭皮上に置いた活性電極のそれぞれに高い抵抗をつないで1点に連結して人工的に基準電極を作り,これを基にして活性電極との間で脳波記録する方法1〜4)である.この基準電極を構成する抵抗値は,Goldman1)は1.5MΩ,Offner2)は500kΩ〜2MΩを使用した.この高い抵抗値の使用と脳波計の入力回路の不平衡から交流障害の除去が問題とされている.またCooperら3)は,電極接触抵抗値に見合った値を構成抵抗として使用し,交流障害を小さくしているようであるが,脳波計の入力回路の不平衡からの影響が避け難い問題として残っている.このように入力回路の不平衡すなわち,G1側に対しG2側の入力抵抗は脳波計の素子数の並列値を示すことが避け難い問題である.このG1側の入力抵抗に対する電極接触抵抗の割合とG2側の合成入力抵抗に対する平均関電極網の構成抵抗や電極接触抵抗に由来する合成抵抗の割合が等しければ,交流問題は無視できる.このような事柄を満たす一手段は,著者が前著5)でインピーダンス変換器の利用であることを示唆した.
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