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研究
脳波"平均関電極誘導法"の研究(Ⅱ)—diffuse αによる検討
A Study of Common Average Reference Derivations in Electroencephalogram (The Second Report): A make investigation into theoretical expression from diffuse continuous α wave in EEG recording.
阪本 実男
1
Jitsuo SAKAMOTO
1
1大阪府立成人病センター脳神経科脳波室
1Dept. of Neurology, The Center for Adult Diseases
pp.884-888
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914840
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はじめに
頭皮上に置いた活性電極のそれぞれに高い抵抗をつないで1点に連結した基準電極と,活性電極との間で脳波記録をする平均関電極誘導法1,2)がある.本法は,Cooperら3)が電極接触抵抗に見合った比較的低い構成抵抗値の使用と,脳波計の入力抵抗を無限大とする考えから,平均関電極の電位は構成抵抗値の種類による変化が小さいとして無視し,電極の数だけが関係する理論式を導出した.しかし,著者はGoldmanの示す高い抵抗値の使用と脳波計の入力抵抗が有限の値であるとの考えに基づき,広範な条件に適応する一般的な理論式を新たに設定し実験で証明して既に報告4,5)した.それは,電極の数や平均関電極網を構成する抵抗値,脳波計の素子数などが変数となって平均関電極に生じる電位(活性化)の大きさに関与することである.
本論文で,平均関電極網を構成する抵抗の値を変えた場合に,平均関電極誘導法で記録された脳波を比較するとともに平均関電極に生じる電位を調べ,著者の理論で構成抵抗値の種類により平均関電極の電位が異なるということを臨床的に検討した.
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