総説
造血と微量元素
三木 昌宏
1
,
内野 治人
1
1京都大学第1内科
pp.149-155
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914663
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微量元素の多くは,その作用や機能が解明されない点が多かったが,最近になって種々の分析方法の進歩とともに,栄養学上や臨床医学の立場より,微量元素と疾病の関連が明らかにされつつある1〜3).また産業衛生や環境問題としての微量元素が注目を集めており,この方面での新しい分野が開かれようとしている.
現在までに必須微量元素として知られているものでは,鉄,ヨード,銅,亜鉛,マンガン,コバルト,モリブデン,セレン,クロム,スズなどがあり,必要なものと考えられるものでは,上記のものに加えてニッケル,フッ素,臭素,砒素,バナジウム,カドミウム,バリウム,ストロンチウムなどがあげられる2).
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