特集 小児の臨床検査
Ⅲ.検体検査
H.アンモニア
山田 正明
1
1神奈川県立こども医療センター検査科
pp.1214-1215
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914543
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タンパク質とアミノ酸代謝により体内組織で生成されたアンモニアの大部分は尿素として体外に排泄される.そのため正常の血液に存在するアンモニア量は極く痕跡程度にとどまっている.しかし,主として重症肝障害または先天的に尿素サイクルが異常の場合,高アンモニア血症を認める.血中アンモニアの測定は,特にこの肝障害にみられる肝性昏睡,肝性脳症の鑑別診断に必要な検査として従来から利用されている.
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