特集 小児の臨床検査
Ⅲ．検体検査
I．VMA
山田 正明
1
1神奈川県立こども医療センター検査科
pp.1216-1217
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914544
- 有料閲覧
- 文献概要
尿中VMA （3-methoxy-4-hydroxymandelic acid）の検出は，小児悪性腫瘍の一つである神経芽細胞腫や褐色細胞腫の診断ならびに治療効果に重要な役割を持っている．
これらの細胞腫はカテコールアミン分泌腫瘍なので，神経芽細胞腫の場合，腫瘍内のカテコールアミンが活発に代謝されるため，カテコールアミン及びその代謝産物であるVMAないしはHVA （3-metoxy-4-hydroxy-phenylacetic acid＝homovanillic acid）が尿中に多量排泄される．
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
