新しいキットの紹介
カンジダ検出の簡易法—Microstix-Candidaの有用性
阿部 美知子
1
,
高木 千鶴
1
,
鈴木 明
1
,
久米 光
2
1北里大学臨床検査部細菌室
2北里大学病理
pp.551-555
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914362
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緒言
腟壁のびまん性発赤ないし腫脹を伴った掻痒を主訴とする外陰門腟炎は,糖尿病患者や,妊産婦に多い.その起炎菌として,トリコモナス原虫,カンジダ,大腸菌及びヘモフィルスなどがあげられるが,特に大量の抗生物質が投与された際には,菌交代現象に基づくカンジダ性腟炎が高頻度に見いだされる.
起炎菌の種類によって腟炎の治療方法が大きく異なるため,検査材料からの病原体の分離及びその同定は確実に行われねばならない.
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