今月の主題 輸血に伴う感染症の検査と対策
検査と対策
抗HTLV-I抗体測定法
西村 要子
1
,
服部 俊夫
2
Yoko NISHIMURA
1
,
Toshio HATTORI
2
1熊本大学医学部輸血部
2熊本大学医学部第二内科学教室
pp.1598-1603
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913857
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抗HTLV-I抗体の測定には,現在多くの施設でゼラチン粒子凝集法および酵素免疫法がとりいれられている.前者は簡便で多量の検体を測定できるため血液センターの輸血者スクリーニングに適しているが,低力価での偽陽性,時にプロゾーンなどが問題である.後者は自己抗体による非特異反応があり,臨床に正しく対応するためには一法のみの判断ではきわめて危険であり,蛍光抗体法,ウェスタンブロット法での確認を行うことが望ましい.
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