今月の主題 周産期の臨床検査
新生児の病気と検査
胎盤機能不全
桑原 慶紀
1
Yoshinori KUWABARA
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.1115-1120
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913760
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胎盤機能の不全は,直ちに胎児の状態に反映され,子宮内胎児発育遅延(IUGR)や胎児仮死の原因となる.したがって,胎盤機能の判定は,産科臨床上きわめて重要であり,現在は,母体尿中・血中エストリオールや血中hPLなどの内分泌生化学的検査と,胎児心拍数陣痛図や超音波画像によるME検査が広く用いられている.それぞれの有用性と限界を知り,適切な総合判断に基づいて胎児管理を行う必要がある.
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