今月の主題 周産期の臨床検査
カラーグラフ
胎児の超音波検査
伊東 紘一
1
Kouichi ITOH
1
1自治医科大学臨床病理部
pp.1056-1057
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913747
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胎児モニターとしては分娩監視システムが利用され,主に心拍数,子宮収縮を記録している.胎児の診断や治療のために利用されるもっとも重要な検査法は超音波検査である.連続波を用いた胎児心拍検出装置やB—モードリアルタイム断層法,およびM—モード法が主たる方法であるが,最近では2D-Dopplerカラーフローイメージングが用いられるようになってきた.B—モードは胎児全身の形態異常を診断することに用いられ,M—モードは胎児不整脈の診断と治療効果判定に役だてられている.2D-Dopplerは胎児心奇形の血流動態を観察することができることから診断に役だてることが可能である.
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