今月の主題 臨床検査技師の教育
話題
超音波検査への臨床検査技師のかかわり―社団法人日本超音波医学会認定超音波検査士制度
谷口 信行
1
,
伊東 紘一
1
Nobuyuki TANIGUCHI
1
,
Kouichi ITOH
1
1自治医科大学臨床検査医学
キーワード:
超音波検査
,
超音波検査士
,
教育
Keyword:
超音波検査
,
超音波検査士
,
教育
pp.1681-1682
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905305
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1.はじめに
日本超音波医学会が設立され本年でちょうど40年になる.その間超音波検査装置は長足の進歩を遂げ,現在では科を問わず,また病院だけでなく多くの診療所にも置かれている.主たる会員も,当初学会の中心的な役割を果たしていた脳神経領域,眼科領域の先生方に代わり,1980年代からは,循環器,消化器領域へと移っている.現在の会員数は医師,工学関係の研究者などの正会員約9,000名,検査技師を主とする準会員が4,500名余りである.
検査を直接担当する者についても,当初医師により行われてきた超音波検査は,1980年代より,装置,表示法が改良され画像が理解しやすくなった,検査方法が確立された,さらに検査件数が増加し医師だけでは対応しきれなくなったことなどにより,検査の一部すなわちスクリーニング的なものや検査目的が明確である場合は,技師が行った検査・画像を医師が診断するというスタイルの施設が増加してきた.この流れは,今後検査件数がますます増加してゆく状況を考えると元に戻ることはなく,今後もお互いに良好なパートナーシップが求められていくものと思われる.
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