Japanese
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研究
プロテインA保有黄色ブドウ球菌の刺激による顆粒球の化学発光量を指標にした顆粒球結合抗体検出法
Detection of Granulocyte-bound Antibodies with Chemiluminescence from Granulocytest due to Stimulation by Protein A bearing Staphylococcus aureus Cells
竹内 直子
1
,
西原 祥子
2
,
益田 昭吾
2
Naoko TAKEUCHI
1
,
Shoko NISHIHARA
2
,
Shogo MASUDA
2
1東京慈恵会医科大学病院輸血部
2東京慈恵会医科大学第二細菌学教室
1Blood Transfusion Laboratory, The Jikeikai University School of Medicine, Tokyo
2Department of Microbiology, The Jikeikai University School of Medicine, Tokyo
pp.917-921
発行日 1988年8月15日
Published Date 1988/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913717
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免疫グロブリンのFc部分に親和性を有することで知られているプロテインAを保有する黄色ブドウ球菌を用いて血清感作顆粒球を刺激し,発生する化学発光量を測定して,その量的関係から,血清中の顆粒球結合抗体の有無の判定を試みた.頻回輸血を受けている患者の血清を用いて正常人の顆粒球を感作し,これに黄色ブドウ球菌を加えて反応させ,ルミノール依存性化学発光を測定したところ,頻回輸血患者は正常人に比して化学発光量が多い傾向を認めた.あわせて交差適合試験による適合性の判定および輸血副作用との関係について検討した結果,本法により捉えられる顆粒球結合抗体は輸血副作用と高い相関が認められ,また適合性の判定にも有用であることが示された.
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