指尖容積脈派による膠原病患者手指血流と指尖潰瘍との関連についての研究

Comparative Studies on Digital Blood Flow Measured by Plethysmography and Digital Tip Ulcer in Patients with Connective Tissue Disease

　膠原病患者にみられる末梢血流障害の程度を，指尖容積脈波（PTG）を用いて定量化し，加温（40℃），および冷却（10℃）が波高に与える影響について健常人と比較検討した．その結果，すべての条件下で両者間に差が認められた．膠原病患者においては，MCTD, PSSに比し，SLEが波高高値を示した．また，指尖潰瘍陽性指では，すべての条件下で，陰性指より低波高であり，血管系の器質的な変化が示唆された．