今月の主題 新しい自己抗体
各論
ITPの血小板膜糖蛋白抗体
小杉 智
1
,
倉田 義之
1
Satoru KOSUGI
1
,
Yoshiyuki KURATA
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部
キーワード:
ITP
,
PAIgG
,
GPIIb-IIIa
Keyword:
ITP
,
PAIgG
,
GPIIb-IIIa
pp.297-302
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100863
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〔SUMMARY〕 抗血小板自己抗体はITP(特発性血小板減少性紫斑病)における血小板減少の主因であり,そのターゲットは血小板膜上に存在する糖蛋白(glycoprotein;GP),特にGPIIb-IIIaとGPIb-IXである.実際に患者血小板に結合しているPA(platelet-associated)IgG自己抗体が診断的・病態解析上重要であり,近年分子生物学的解析から,PAIgG自己抗体の認識する糖蛋白上の抗原決定基(エピトープ)について興味深い知見が得られつつある.〔臨床検査 48:297-302,2004〕
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