技術講座 免疫
CRP定量法とその問題点
本多 信治
1
,
吉田 浩
1
1福島県立医科大学検査部
pp.925-930
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900833
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サマリー
c-反応性蛋白(CRP)は,急性相反応物質のひとつとして,主に炎症性疾患や組織破壊をきたす疾患の診断や経過観察のマーカーとして,多くの検査室で測定されている.この測定法としては,従来から毛細管法,一元免疫拡散法(SRID)による半定量法が主流となっていたが,今日では,レーザーネフェロメトリーや免疫比濁法による自動化と定量法が普及し,数多くの検討成績が報告されている.しかし,これまでの検討から多くの問題点も指摘されている.本稿ではラテックス疑集反応を原理としたネフェロメトリーによるBNA,ラテックス免疫比濁法によるLPIA-100とLX-3000,ラテックス凝集反応による積分球濁度を用いたEL-1200,さらに蛍光偏光免疫測定法を原理としたTDXを中心に,これらの測定原理,測定法の特徴と問題点について記述した.
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