新しいneuropeptides・2
Peptide Histidine Isoleucine(PHI),Gastrin Releasing Peptide(GRP)
加藤 讓
1
Yuzuru Kato
1
1島根医科大学第一内科
pp.874-881
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913387
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Peptide Histidine Isoleucine(PHI)
1.化学
PHIは27個のアミノ酸基を有するペプチドとしてブタ腸管から最初に単離された1).その後腸管のみでなく神経組織内に広く分布し,おそらく神経伝達物質として作用することが示唆された2〜4).図1に示したように,ヒトPHIはブタPHIと二つのアミノ酸基が異なり,C端にメチオニンを有することからPHMともよばれる.ラットPHIとブタPHIの間には二つのアミノ酸基の相違が認められる.PHIのアミノ酸配列はvasoactive intestinal polypeptide (VIP)に類似しているのみでなく,ヒトならびにラットのいずれにおいてもPHIはVIPと同一の前駆体より合成されることが明らかにされた5,6).
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