学会印象記 第37回電気泳動学会春季大会
最先端技術とその臨床応用の白熱した討議
武田 和久
1
Kazuhisa TAKETA
1
1香川大学保健管理センター
pp.830
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913381
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電気泳動法を中心とした生体試料の分離,分析の技術を開発し,その臨床応用を図るとともに,臨床の場で生じた問題の解決のためにこれらの技術を用いて検討を行う学術研究の集会で,諸外国に例をみない歴史のある学会である.このような学会の方向付けは,平井秀松学会会長(腫瘤研究所)の長年の学会に対する趣旨に従って出来あがったもので,今回の学会の開催を担当された春季大会会長奥山典生先生(都立大理学部)もその意向を十分生かした内容のものを企画され,たいへん盛り上がった学会となった.
春季大会は例年通りの会場,野口英世記念会館(東京都新宿区大京町26)で,1987年6月5日,6日の2日にわたって行われた.今回の学会の特徴は,一般演題34,シンポジウム2,主題7演題にポスターワークショップ24題を加えたたいへん盛りだくさんの内容のものであったということである.さらに第2回平井賞を受賞された等電点分画法の創始者であるVesterberg教授が今期の学会で受賞講演をされ,花を添えてくださった.
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