学会印象記
第38回日本消化器病学会大会 第52回日本消化器内視鏡学会総会 第10回アジア太平洋消化器病学会議 第7回アジア太平洋消化器内視鏡学会議
小山 恒男
1
1佐久総合病院内科
pp.1364
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104421
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食道疾患に関するテーマを中心に
例によって準備が遅れ,深夜まで発表の準備に追われていた学会開催1週間前に,編集室から学会印象記の執筆依頼がきた.食道を中心に今学会の話題をまとめよとの依頼であった.本来学会印象記なるものは第一人者の先生がゆとりをもって学会を見て回り,後輩たちのためになるアドバイスに満ちた印象が書きつづられるべきものと考える.自分の発表だけで精一杯の筆者には荷が重いが,率直な感想を述べさせていただくことにした.
学会初日にはパネルディスカッション「消化管癌に対する内視鏡治療の長期予後」を聴講した.食道癌に関しては門馬久美子先生(駒込病院内科),島田英雄先生(東海大学第2外科)が豊富な経験をもとに,内視鏡治療は長期予後,QOLが良好であることを報告した.また,異時性多発癌が多いことから慎重な経過観察が必要なことも強調された.
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