Japanese
English
研究
p-フェニレンジアミンを用いた血清セルロプラスミンのオキシダーゼ活性測定の変法について
A Modified Method for the Determination of Serum Ceruloplasmin by its p-phenylenediamine Oxidase Activity
三浦 利彦
1
,
千葉 正康
1
,
寺崎 茂
1
,
大内 栄悦
1
Toshihiko MIURA
1
,
Masayasu CHIBA
1
,
Sigeru TERASAKI
1
,
Eietu OUCHI
1
1東北大学医学部付属病院中央検査部
1Dept. of Clinical and Laboratory Medicine, Tohoku Univ. School of Medicine
pp.649-652
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912984
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はじめに
ヒト血清のα2-グロブリンから分離された,分子量約13万の青色蛋白質のセルロプラスミン(以下Cpと略す)は,オキシダーゼ活性を有する酵素であることが知られている.Cpは銅代謝異常をきたすWilson病で減少し,感染症や妊娠,悪性腫瘍で増加することなどから,Cpの測定は各種疾患の診断,ならびに予後の指標として重要である.
Cp自身の青色がアスコルビン酸の添加により消失することを利用した方法は精度の不良,免疫学的測定法は操作の煩雑性のため,いずれも実用性に欠ける.しかしCpのオキシダーゼ活性を測定する方法は操作も容易であり,精度も良好なため汎用されており,基質にベンチジン1),N,N'-ジメチル-p-フェニレンジアミン2),ο-ジアニシジン3),p-フェニレンジアミン4)を用いた方法が報告されている.
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