増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液化学検査
116.セルロプラスミン
青柳 豊
1
,
鈴木 康史
1
1新潟大学医学部・第3内科
pp.1904-1905
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222805
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セルロプラスミン(ceruloplasmin,以下CPLと略す)は,1944年スウェーデンのHolmberg & Laurellによって初めて単離精製された主要な血清蛋白の1つである.本物質は1分子中に6〜8個の銅イオンを含有する1,046残基のアミノ酸よりなる1本鎖のポリペプチドであり,4カ所のN-グリコシド型結合による糖鎖(約8%)をもつ分子量約13万の糖蛋白である.電気泳動上はα2グロブリン分画に属し,ρ-フェニレンジァミンや,カテコールアミンなどの酸化能を有し,遺伝変種が存在する.
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