Japanese
English
研究
Simplate法による出血時間の検討
Clinical Trial of Simplate Bleeding Time
毛利 博
1
,
荏原 茂
1
Hiroshi MOHRI
1
,
Shigeru EHARA
1
1横浜市立大学医学部病院中央検査部
1Dept. of Laboratory Medicine, Yokohama City Univ. School of Medicine
pp.653-656
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912985
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はじめに
出血時間は,血小板の量および質的異常と,毛細血管の脆弱性とを反映し,これらの異常を知る手段としてきわめて簡便であり,日常の検査によく用いられている.出血時間の測定には,Duke法1)が広く使用されているが,穿刺創の大きさ,耳朶の毛細管の個体差など問題が多く,必ずしも精度の良い結果は得られていない.近年,静脈圧を一定に保ち,創の深さと長さを一定にしたTemplate法2)は,良好な成績が得られるが,操作の煩雑さなど問題を有している.
今回,著者らはディスポーザブルで簡便に一定の長さ,深さの創を作ることが可能なSimplate (ワーナーランバート社)を用いて出血時間の検討を行い,若干の知見を得たので報告する.
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