シリーズ・癌細胞診・17
脳腫瘍
藤井 雅彦
1
,
崎山 嗣雄
2
,
高橋 正宜
2
Masahiko FUJII
1
,
Tsuguo SAKIYAMA
2
,
Masayoshi TAKAHASHI
2
1(財)東京都がん検診センター臨床検査部
2岐阜大学医学部第1病理学教室
pp.527-530
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912957
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脳腫瘍の診断に果たす細胞診の役割はきわめて重要である.髄液細胞診は転移性脳腫瘍や髄膜ないし脳室壁に浸潤を有する原発性脳腫瘍の診断に不可欠なものであるし,圧挫法を用いての術中迅速細胞診は凍結標本診断の補助として特に有用な診断法である.さらに最近では,CT scanなどによる頭蓋内病巣の局在検出の進歩に伴い,外科的生検のできない深部の腫瘍に対して吸引生検細胞診が応用されるようになってきている.本稿では,特に圧挫法により得られた各種脳腫瘍の細胞像について解説する.
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