シリーズ・癌細胞診・14
体腔液・2—小型および大型多形悪性細胞の組織学的背景
桜井 幹己
1
Mikimi SAKURAI
1
1大阪大学医学部附属病院病理部
pp.181-184
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912883
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.胸,腹水中に見られる小型悪性細胞の組織学的景背
1)印環細胞癌
胃癌に特徴的な組織型の一つである.全体が印環細胞癌から成る胃癌のほかに,低分化腺癌あるいは未分化癌に混在して見られることも多い.肺癌,乳癌,卵巣癌に多い高分化型腺癌に比べると,集塊を作る能力は弱く,少数の癌細胞が小さい集塊を作ることが多い.個々の癌細胞も高分化型に比べると小さい.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.