Japanese
English
研究
Auto Analyzer II型による尿中ハイドロキシプロリン測定法の検討および喫煙と尿ハイドロキシプロリン排泄量との関連について
An Examination on an Automated Determination of Urinary Hydroxyproline and on the Relation of Tobacco Smoking to Hydroxyproline Excretion
東 栄吾
1
,
指熊 文子
1
,
井谷 舜郎
1
,
村中 日出夫
2
Eigo HIGASHI
1
,
Fumiko SASHIKUMA
1
,
Shunro ITANI
1
,
Hideo MURANAKA
2
1京都専売病院検査科
2京都専売病院内科
1Dept.of Central Clinical Laboratory, Kyoto Senbai Hospital
2Dept. of Internal Medicine, Same of above
pp.1838-1842
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912840
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はじめに
ハイドロキシプロリン(HOP)は,コラゲン,エラスチンに特有なアミノ酸の一種であり,それらの代謝産物の一つとして尿中に排泄される.尿中HOP量は体内コラゲン代謝の指標として以前より臨床の場で測定されていた.最近,喫煙,大気汚染ならびに室内空気汚染の生体影響を推定するために,尿中のHOP量とクレアチニン(CRE)量との比(尿HOP/CRE比)が疫学上有用な指標の一つとなるという報告1)がある.
われわれは,尿中HOP量と喫煙との関係をみるため多数検体の処理に有利である自動分析法2)について,基礎的諸条件および試料の採取法を中心に検討を行った.その結果,満足すべき成績を得,さらに尿HOP/CRE比と血漿および尿チオシアネート(SCN)濃度に対する喫煙の影響についても検討したので報告する.
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