Japanese
English
研究
諸種疾患におけるIAPと免疫血清検査値
Relationship between IAP and Immuno Serological Data in Various Diseases
三浦 利彦
1
,
寺崎 茂
1
,
塗 たか子
1
,
矢吹 重光
1
,
安孫子 兵三郎
1
,
大内 栄悦
1
Toshihiko MIURA
1
,
Shigeru TERASAKI
1
,
Takako NURI
1
,
Shigemitsu YABUKI
1
,
Hyozaburo ABIKO
1
,
Eietsu OUCHI
1
1東北大学医学部附属病院中央検査部
1Dept. of Clinical and Laboratory Medicine, Tohoku Univ. School of Medicine
pp.1705-1708
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912811
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免疫抑制酸性蛋白質(immunosuppressive acidicprotein1),以下IAPと略す)は,癌患者血清中に証明される糖不全を伴うα1-酸性グリコ蛋白質(α1-acid glycoprotein)である.各種悪性腫瘍におけるIAP値は悪性腫瘍患者のperformance statusとよく相関することが報告されており2),IAPの測定は担癌患者における免疫能の解析のみならず,全身状態を反映するパラメーターとしても臨床的に有意義であると考えられる.IAPの測定は従来,SRID法により測定されている3)が,われわれは前報4)において報告したごとく免疫比濁法によって,臨床化学検査に汎用されている自動分析装置を用いて測定することを試みた.
今同は自己免疫性疾患,各種悪性腫瘍,肝疾患などの各種疾患についてIAPを含めた各種免疫血清学的検査ならびにシアル酸を同時に測定し,IAPとそれらのデータとの関連性について検討したので報告する.
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