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FITC標識モノクローナル抗体と、エチジウムブロマイドによる核蛍光染色法を用いた、T細胞、B細胞測定法の検討
園田 啓
1
,
高田 肇
1
,
天野 洋
1
,
原中 美枝
1
,
入 久巳
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部臨床免疫特殊検査室
pp.216-220
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912500
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現在,ヒト・リンパ球のT細胞,B細胞百分率の検査には,En・EACロゼット法,あるいは表面免疫グロブリンに対する膜蛍光抗体法が広く用いられている.近年,細胞融合法の普及に伴い,リンパ球表面抗原に対するモノクローナル抗体が多数作製され,製品化されるようになってきた.今回われわれは,T細胞,B細胞のおのおのに対して,特異的に反応すると思われるモノクローナル抗体(10.2,2H7)を用いた,直接蛍光抗体法によるヒト末梢血リンパ球T細胞,B細胞測定用キット「ブルートスタンT&B」(第一化学薬品)を使用する機会を得た.本キットでは,細胞核をエチジウムブロマイド(EB)によって蛍光染色することにより,顕微鏡による判定を容易にするくふうがなされている.このキットについて若干の検討を行ったので,その結果を報告する.
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