Japanese
English
研究
ガス産生性のShigella boydii 14型による海外旅行者下痢症の1例
A Case of Traveller's Diarrhea Caused by Gas-producing Shigella boydii 14
大塚 英樹
1
,
鈴木 達代
1
,
奥野 隆子
1
,
北原 美恵子
1
,
後藤 たまき
1
,
大隈 章平
1
Hideki OUTSUKA
1
,
Tatuyo SUZUKI
1
,
Takako OKUNO
1
,
Mieko KITAHARA
1
,
Tamaki GOTO
1
,
Akihira OUKUMA
1
1福岡市医師会臨床検査センター
1Fukuoka City Medical Association Center
pp.213-215
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912499
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はじめに
近年海外との交流が飛躍的に発展した結果,海外旅行者,輸入動物および食品などによってわが国が持ち込まれる感染性下痢症いわゆる"輸入感染症"が増加しており,なかでも東南アジアや西南アジアの開発途上国からの感染症例が多く,疫学上重要な問題となってきている1).
海外旅行者下痢症より分離される病原菌は,法定伝染病菌であるコレラ菌,チフス菌,赤痢菌のほか腸炎ビブリオ,病原性大腸菌,毒素原性大腸菌,NAGビブリオ,サルモネラなどであるが,輸入赤痢はここ数年増加の一途をたどっている2).
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