今月の主題 発光分析
技術解説
生物発光分析
鈴木 喜隆
1
,
後藤 俊夫
2
Nobutaka SUZUKI
1
,
Toshio GOTO
2
1三重大学工学部
2名古屋大学農学部
pp.125-133
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912488
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生物発光分析はラジオイムノアッセイに匹敵する感度を持ち,安全性や操作の容易さなどでは,これよりも有利であるにもかかわらず普及するまでに到っていない.牛物発光分析は現在では,ホタルによるATPおよびそれを軸とする生体成分の超微量分析,発光バクテリアによるFMNまたはFAD (P) Hを軸とする酵素系の定量,発光ミミズによるH2O2の定量,発光クラゲのエクオリンによるCa2+の定量が実用化され,これらはさらに無限の可能性を秘めている.本稿では,これらの定量法の現況と,その他の発光系の応用の可能性について概説した.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.