今月の主題 生物・化学発光計測
技術解説Ⅰ:計測系
固定化酵素発光分析
田畑 勝好
1
Masayoshi TABATA
1
1京都大学医療技術短期大学部
キーワード:
固定化酵素
,
化学発光法
,
高感度分析
Keyword:
固定化酵素
,
化学発光法
,
高感度分析
pp.183-189
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901867
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固定化酵素カラムと化学発光法を組み込んだFIAシステムを用いての臨床化学分析は,繰り返し測定,短時間での高感度分析を可能にし,体液成分による妨害反応もほとんど認められなかった.ルミノール化学発光法で直接測定できる物質はH2O2だけであった.筆者らが発見した酵素カラムを用いると,NH3やNAD (P) Hまでもが化学発光法で測定できるようになった.今では10μlの試料を用いると,0.1μmol/lまでの濃度を持つ体液成分の測定が可能である.〔臨床検査38:183-189,1994〕
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