Japanese
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研究
レーザーネフェロメトリーによるトランスフェリン(Tf)の測定とTf,TIBCの正常値,精度管理について
Transferrin and Total Iron-Binding Capacity by Laser Nepherometry, and their Reference Range with Quality Control of the Assay
亀子 光明
1
,
金井 正光
1
,
細萱 茂実
2
Mitsuaki KAMEKO
1
,
Masamitsu KANAI
1
,
Shigemi HOSOGAYA
2
1信州大学医学部附属病院中央検査部
2山梨医科大学附属病院検査部
1Central Clinical Laboratories, Shinshu Univ. Hospital
2Central Clinical Laboratories, Yamanashi Medical College Hospital
pp.1656-1660
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912076
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はじめに
総鉄結合能(total iron-binding capacity;TIBC)は1),トランスフェリン(Tf)に結合している鉄(血清鉄)と,遊離のTfに結合できる鉄の量,すなわち不飽和鉄結合能(unsaturated iron-binding capacity;UIBC)との和で示される.TIBCの値は血清中のTf量と平行するが,TIBCの測定には,血清にそのまま,またはいったん除鉄後に,鉄を加えTfが結合しうる結合鉄の総量を測定する方法が一般に用いられ,比色法2,3),ラジオイムノアッセイ法(RI法)4),電極法(クーロメトリック法)5),原子吸光分析法6)がある.一方,近年,特異性の高い抗血清が得られるようになり,再現性と正確度の良いTf定量法7〜9)が可能となってきた.今回,われわれは,レーザーネフェロメトリー(LN法)10)を利用したTfの測定法について,従来法との比較,相関,再現性,日内・日間誤差の解析などの検討を行うとともに,健康人における血清Tf値の個体間・個体内の変動を分散分析により推定したので報告する.
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