今月の主題 レーザーと臨床検査
総説
レーザーの基礎知識と医学計測への応用
西坂 剛
1
,
米川 元樹
1
,
七沢 洋
1
Tsuyoshi NISHISAKA
1
,
Motoki YONEKAWA
1
,
Hiroshi NANASAWA
1
1東京農工大学保健管理センター
pp.993-1002
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911967
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はじめに
最近まで,レーザーの医学応用のトピックスは,レーザーメス,レーザーコアグレーターなど手術法や治療に関するものが大部分であり,検査や診断に対してはややもするとあまり関心を呼ばなかったようである.約6年前の本誌1)において述べたように,治療の目的でレーザーを使用することは,レーザーを単に高エネルギー源として用いているにすぎず,可干渉性,単色性などレーザーの持つ最大の特徴であるコヒーレントな性質を利用しているものではなかった.
後述するように,レーザーのコヒーレント特性は医学における検査のみならず,自然科学,理工学,産業界で,非接触的,非破壊的計測法として広く応用されており,ますます重要性を増している.
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