今月の主題 血液凝固検査と合成基質
技術解説
合成基質による血液凝固検査と自動化装置
鈴木 弘文
1
,
松尾 純孝
1
,
宇田川 治男
1
Hirofumi SUZUKI
1
,
Sumitaka MATSUO
1
,
Haruo UDAGAWA
1
1北里大学衛生学部血液学教室
pp.868-872
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911937
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近年における血液凝固学の発展は実に目覚ましいものがあるが,中でも発色性合成基質の導入による血液凝固能関連物質の測定は,今後新しい方向に血液凝固学を進展せしむるものとして,多大の関心が寄せられ,大いなる期待が寄せられている.
合成基質を用いた血液凝固能測定の原理,方法およびその臨床的意義などに関しては本号の他項においてそれぞれの専門の諸家により詳述されるので本項においては省略するが,その測定方法すなわち判定方法が,従来のフィブリン析出までの「時間」を主とした測定法とは異なり,「呈色」あるいは「透光」状態により判定するものである.したがって,測定装置も従来の機構とは異なったものとなり,測定機器においても大きな影響を被っている.
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