特集 臨床検査のシステム化
Quality Assurance (精度管理)
3.多変量解析による精度管理
武田 裕
1
,
井上 通敏
1
1大阪大学医学部第1内科
pp.1375-1381
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911705
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種々の自動分析装置が開発され,短時間で多項目多数の検体を処理することが可能となったが,これらの機器の登場にともなって,精度管理の思想も急速に広まっていった.また,この普及には,コンピュータ化された人間ドックともいうべき自動化総合健診システム(auto-mated multiphasic health testing and services;AMHTS)や検体検査センターなどが各地で活動を行うようになったが,これらの機関では患者もしくは受診者の検体を主に取り扱うところから,検査結果には特に注意を払うことになったことも一因であろう.
さて,体液試料中の成分を定量的に測定する臨床検体検査では,測定の精度について以下のことを考えなければならない.
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