特集 臨床検査のシステム化
システム化とは
5.帳票設計
森 忠三
1
,
阿部 勝利
1
1島根医科大学小児科
pp.1261-1266
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911689
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検査部門へのコンピュータ導入は,医学の発展とともに増大する検査の質的(項目数),量的(検体数)増大に,中央検査部門の要員増加に対する制約の中で,有効に対処することから出発している.ところが現在ではそれにとどまらず,病院全体の総合的な医療情報システムの一環として,トータル化の中で,他のシステムとの関連が重要になってきている.臨床検査を含めた全体の医療情報が増大するなかで,検査部門だけの独立した電算化は,将来的な展望に欠けるからである.さて,その臨床検査システムの中で,どのような帳票設計を考えるべきかという問題も,同様であって,測定作業の合理化・検査事務処理の合理化のみならず,臨床研究や診断補助に有効な情報サービスを提供すること,さらには医事・病歴との関連も考えなければならない.本稿では帳票設計という観点からシステムをとらえ直してみると同時に,島根医科大学でのシステム的な展望にもふれてみたい.
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