今月の主題 慢性閉塞性肺疾患
カラーグラフ
慢性閉塞性肺疾患の形態学
滝沢 敬夫
1
1東京女子医科大学内科
pp.1112-1114
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911661
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換気障害は閉塞性(obstructive)と拘束性(restrictive)とに大別さるが,慢性閉塞性肺疾患とは病態生理学的に不可逆的な気道閉塞(閉塞性換気障害)を主徴とする疾患群(非特異的)を包括した概念である.かかる閉塞性換気障害は肺弾性収縮力の低下によっても,気道コンダクタンス自体の低下によっても起こりうる.つまり,肺胞系の病変でも気道系の病変でも起こりうるもので,前者を代表するものに肺気腫が,後者を代表するものに慢性気管支炎がある.
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