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資料
血清分離時での血餅剥離を目的とした血液攪拌の検査値に与える影響
Error Introduced by Blood Mixing Using a Small Glass Stick at Serum Separation
杉田 収
1
,
高田 章
1
,
松井 朝子
1
,
屋形 稔
1
Osamu SUGITA
1
,
Akira TAKADA
1
,
Asako MATSUI
1
,
Minoru YAKATA
1
1新潟大学医学部検査診断学教室(中央検査部)
1Dept. of Lab. Diagnosis, Niigata Univ. School of Medicine
pp.1081-1085
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911648
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はじめに
患者の血液,尿などの化学分析を主たる目的とした臨床化学の分野で,分析にかかるまでの検体の取り扱いかたの概論的記述は散見するが,血液検体を入れる容器(採血管)や血清分離時の諸問題に触れた記述は少ない.採血管や血清分離法は,長い間大きな問題にはならなかった.それは採血管はガラス製遠心沈殿管(以下,ガラススピッツ)に決まっており,血清分離法も溶血の発生を極力避けるという原則が定着していたからと思われる.しかし近年検査の迅速性,多最検体処理の必要性,院内感染防止,経済性などの問題から採血管と血清分離法が従来とは大きく変化しつつある.著者らは採血管の材質と,血清分離時の攪伴操作について検討した.
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