けんさ質問箱
血清(血漿)分離時の遠心条件の違いによる測定値への影響について
竹内 美保
1
1日本ベクトン・ディッキンソン株式会社BDダイアグノスティックスPAS事業部
pp.1461-1464
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102332
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Q.血清(血漿)分離時の遠心条件の違いによる測定値への影響について
血清分離の際の遠心条件の差が各種検査値に与える影響について教えてください.また,影響の機序についてもお願いいたします.(横須賀市 K.O.生)
A.竹内美保
はじめに
真空採血管は,医療従事者の安全,正確な検査結果の提供,作業効率の向上などを考え,1946年にベクトン・ディッキンソン(以下,BD)が販売を開始したものです.現在臨床検査分野では,作業向上の面から分離剤入りの採血管が一般的に使用されています.また,ターンアラウンドタイム(turn around time,TAT)短縮を目的として,メーカーの推奨と異なる遠心条件で使用している施設もあるようです.
ここでは,遠心条件によって検査値が異なることが知られておりますので,その例を示します.
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