外来で見逃された症例―あなたの診断は?・23
尿管に通過障害を認めない水腎症と無症候性血尿
生坂 桂子
1
,
生坂 政臣
2
1生坂医院
2聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.643,724
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903044
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症例:53歳,男性.2日前からの痛みを伴わない肉眼的血尿を主訴に来院.3週間前にも同じような一過性の血尿が出現したため,近医で検査を受けたところ,尿管に通過障害はないが水腎症があり,尿管結石だろうと言われた.また,尿細胞診で異常はみられなかった.既往歴,職業歴に特記事項なし.身体診察で異常を認めない.尿定性試験では潜血4+であった.腹部超音波検査では,右腎および膀胱に異常所見を認めない.左腎の超音波像を示す(図1).
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