Japanese
English
研究
カラム法によるCEA測定の基礎的検討
Basic studies on Determination of Carcinoembryonic Antigen by Column Method.
真坂 美智子
1
,
吉見 輝也
1
,
矢島 ひさ子
2
,
小川 真美
2
,
金子 昌生
2
Michiko MASAKA
1
,
Teruya YOSHIMI
1
,
Hisako YAJIMA
2
,
Mami OGAWA
2
,
Masao KANEKO
2
1浜松医科大学第2内科
2浜松医科大学放射線科
1Dept. of 2 nd Internal Medicine, Hamamatsu Medical Univ.
2Dept. of Radiology, Hamamatsu Medical Univ.
pp.801-804
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911288
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はじめに
Carcinoembryonic antigen (CEA)は,1965年Goldら1,2)によって発見・精製され,1970年代にラジオイムノアッセイ(RIA)にて測定が可能になって以来,癌のスクリーニングテストとして,あるいは癌患者の経過観察の良い指標となることが知られ,しかも比較的簡便に測定できることから,近年急速に普及したin vitro RI検査の一つである.
現在,CEA測定用RIAキットは数種類市販されているが,直接 血清(血漿)を用いて測定する場合と,何らかの抽出操作の後に測定する方法に大別される.Hoffmann-La Roche祉の方法は,CEAが1.0mol/l以下の過塩素酸(PCA)に可溶性であるという性質3)を利用して抽出し,その後透析あるいは限外濾過にてPCAを除去した後RIAに供するという方法がとられていたが,操作方法も繁雑であり,測定に長時間を要するという欠点があった.
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