資料
エンザイムイムノアッセイ法によるCEA測定法の検討
橋本 正勝
1
,
岡部 龍也
1
,
樋口 由利子
2
,
桑島 実
3
,
河野 均也
1
1日本大学医学部臨床病理学教室
2川崎市立井田病院放射線部
3川崎市立井田病院臨床研究検査部
pp.729-732
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911577
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はじめに
1965年にGoldら1)によって発見された癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen;CEA)は,癌の診断ならびに治療における重要なマーカーの一つとして広く利用されている.CEAの測定はこれまで主にラジオイムノアッセイ(RIA)によって行われていたが,最近では,より手軽に取り扱うことのできるエンザイムイムノアッセイ(EIA)による測定法が開発され,その臨床検査における有用性が確認されている2).
今回,検体の前処理や操作法に改良を加え,より簡易化されたEIA法キット(CEA「ロシュ」EIAテスト)について検討する機会を得たので,その検討結果を報告する.
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