Japanese
English
研究
凍結組織標本中の乳酸,ピルビン酸ATPの変動について
Changes in Lactate, Pyruvate and ATP Concent rations in Frozen Samples
国武 美知子
1
,
山口 牧子
1
,
園田 容子
1
,
藤島 正敏
1
Michiko KUNITAKE
1
,
Makiko YAMAGUCHI
1
,
Yoko SONODA
1
,
Masatoshi FUJISHIMA
1
1九州大学第2内科
1Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Kyushu Univ.,
pp.440-442
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911213
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はじめに
血中あるいは組織中の代謝産物あるいは酵素は,その保存法によって,濃度あるいは活性が減衰あるいは低下する.したがって,検体は採取後直ちに測定するのが望ましいが,保存した検体を用いなくてはならない場合,あるいは一度測定された検体を後日再検する場合には,その検体の保存法と保存による影響を考慮しなくてはならない.
我々は.高血圧ラットを用いて実験的脳虚血を作成し,脳組織における糖代謝及びエネルギー代謝に関する研究を続げてきた1,2).得られた脳組織中の乳酸,ピルビン酸,及びアデノシン三リン酸(ATP)濃度を測定するに際し,その再現性と検体冷凍保存中の時間的な推移(減衰率)を今回検討した.
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