特集 臨床検査室マニュアル
Ⅴ.検査データからみた疾患の特徴
甲状腺機能亢進症と低下症
伊藤 国彦
1
,
伴 良雄
1
1伊藤病院
pp.1258-1259
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909557
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甲状腺機能亢進症
1.概念
甲状腺機能亢進症では甲状腺は肥大し,ヨードを活発に取り込み,甲状腺ホルモンを多量に産生し,血中に放出している.甲状腺ホルモンにはThyroxine(T4)とTriiodothyronine(T3)の2種類があり,T3はT4の数倍の生物学的活性をもっているために,微量でも甲状腺ホルモン作用は強い.
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