特集 産婦人科内分泌異常症候群
Ⅱ.臓器別にみた症候群
D.甲状腺機能異常に関するもの
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症
水野 正彦
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.920-924
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205515
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甲状腺疾患には様々なものがあるが,それを甲状腺機能の面から整理すると,甲状腺機能異常をおこさないもの,機能亢進をおこすもの(甲状腺機能亢進症)ならびに機能低下をおこすもの(甲状腺機能低下症)の3群に大別出来る。
しかし,このうち産婦人科臨床にも関係のある甲状腺疾患というと,それは後の2群であり,発生頻度を考慮すると,甲状腺機能亢進症の比重がとりわけ大きい。そこで,本稿では,まず甲状腺機能亢進症を,次いで甲状腺機能低下症を取上げ,それらを内科的側面と産婦人科的側面の両面から眺めて見たいと思う。
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