特集 Down症候群の医療管理
医療管理 甲状腺機能低下症・亢進症
柴田 奈央
1
,
長崎 啓祐
1新潟大学医歯学総合病院 小児科
キーワード:
甲状腺機能低下症-先天性
,
Down症候群
,
Graves病
,
新生児スクリーニング
,
有病率
,
橋本病
Keyword:
Congenital Hypothyroidism
,
Graves Disease
,
Prevalence
,
Neonatal Screening
,
Down Syndrome
,
Hashimoto Disease
pp.796-800
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019251666
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<Key Points>(1)Down症候群は、30%程度に甲状腺機能異常を認め、経年的に抗甲状腺抗体の陽性例が増加し、橋本病などの頻度が上昇する。(2)生後半年までに2~3回程度、それ以後は生涯にわたり年1回程度の甲状腺機能評価が望ましい。(3)軽症例においては、TSH≧10μIU/mLで治療開始を推奨している。また抗甲状腺抗体陽性例や甲状腺腫大例は、より注意深い管理が必要である。(4)Down症候群に合併したBasedow病に対するMMI治療の反応性については、一定の見解が得られていない。
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