研究
筋生検のためのmyofibrillar ATPase染色の検討
内田 洋子
1
,
渡部 帆波
1
,
朝長 正徳
1
1東京都老人総合研究所臨床病理部
pp.60-63
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909244
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緒言
神経筋疾患の診断の目的で行われる生検筋の酵素組織化学的検査のうち,myofibrillar ATPase活性の染色は,筋のfiber typeの区別をみたり,type atrophyやtype groupingを知るうえに極めて重要なものである.従来,この染色に用いられてきた最も一般的な方法は,Padykula-Herman法1)である.我々は最近,クエン酸を用いた方法(Khan法)2)を検討し,比較的簡便で優れた染色結果を得たので,両法を比較して報告する.また,acid preincubationをした後,Padykula-Herman法にてATPase染色を行うと,染色パターンの逆転や,type II線維のsubtypingが起こるが,Khan法でも同様な結果が得られることを確認したので,併せて報告する.
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