Senior Course 血清
—最新の免疫学的検査法—免疫不全症候群Ⅳ—分類,臨床
冨永 喜久男
1
1九大医療短大部
pp.1138-1139
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909144
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第1次および第2次分類
本項の初め(I.基礎,7月号)に原発性免疫不全症候群の分類について予備的に紹介した.Seligmanらの考えに発するこの分類は,免疫機構を体液性,細胞性に分けて眺めることを基本とし,合わせて遺伝的基盤をも深く考慮する立場をとったことで,それまでの多数の分類法に比し格段に大きい意義があった.事実,WHOの専門委員会もこの分類法を承認,採用した(1968年,仮に第1次分類と呼ぶ).著者はこの分類を紹介する際,(4)非伴性遺伝性原発性Ig欠乏症(発病と病像が種々異なる)から独立疾患が出てきていると述べたが,具体的には下の症候群である(1971年).
A.高IgM血症を伴う伴性免疫不全症
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